高い!?10秒の壁
出そうで延々と出ない陸上100m9秒台。
10.00の日本記録到達も依然ただ一人。
高校生の桐生が10秒01出して期待沸騰。
時間の問題と思われた。
ライバルも目白押しで空前の層の厚さ。
それでも足踏みが続く。
早熟な選手が大成するとは限らない。
桐生は十代にして重圧背負わされた。
山縣やケンブリッジよりずっと若い。
まだ成長途上だと見るべきだ。
記録保持者の伊東浩司氏は大器晩成だった。
28歳で絶頂迎え、日本記録達成した。
その時完全に9秒台の力があった。
黒人を除けば世界一に等しい実力だった。
故に「アジアの風」と称された。
しかしそれまでは全然順調ではなかった。
元々400mで台頭したが途上で伸び悩み。
低迷から抜け出すため100〜200に挑戦。
高野進氏の影響で、スピード増すためだ。
その結果地道な努力が実った。
9秒台未達は不運、運命としかいえない。
逆にピークが十代という選手もいる。
桐生は重圧に苦しんだが成長の余地がある。
このままでは終わらないだろう。
年長のライバルも含めまだみんな若い。
意外に伸びる、伸びないことも多々ありうる。
今後もドラマにこと欠かないだろう。