身体美学ブログFhysical Aesthetics

残念!安倍元首相

戦前は大物政治家の暗殺珍しくなかった。
戦後は一転激減、これまで一件。
当時の浅沼社会党委員長の。
それも遠い遠い昔の昭和の話。
以降半世紀以上有力政治家の悲劇はゼロ。
先週の安倍元首相の暗殺までは。

犯人は訓練されたプロではない。
屈強なテロリストにはほど遠い。
しかも武器は素人の手作り。

ケネディ大統領の暗殺とは次元が違う。
高性能なライフルで死角から狙撃された。
犯人はゴルゴ13のような射撃の腕前。
防ぐのは極めて困難だった。

安倍氏の場合はまったく逆。
防ごうと思えば簡単に防げた。
犯人制御は一人でも可能だった。
防げなかった最大の理由は明快。
危機の想定が曖昧で乏しいこと。

ここで危機など起こるはずがない。
という空気に満たされていた。
最初の発射があってもなお変わらず。
二発目でやっと危機感に変わる。
気づいたときにはすでに手遅れ。

災害への対応とも共通する。
危機を実感するまでは避難しない。
警報が出ても避難しない人が多数派。
起きない限り起きないと思い込む。

一般人の危機感が薄いのは仕方ない。
それが普遍的な人間の性だから。
しかし警察が同じでは困る。
危機を防ぐプロなんだから。

今後は意識も変わるだろうけど。
起きてからでは遅いのだが。
よくいえば安全だから生まれた隙。
警察も同じ人間だから仕方ない?。